今回ご紹介する「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」は1万円以下のイヤホンの中でも特にハイレゾとノイズキャンセリングに振り切った完全ワイヤレスイヤホン。
最近では同価格帯のイヤホンには搭載されていることも多いマルチポイント接続とワイヤレス充電を削った分、価格以上の音質とノイズキャンセリング機能を搭載しています。
僕は騒々しい通勤電車が嫌でいつもAirPods Proでノイキャンをしているんですが、SOUNDPEATS Capsule3 Proも十分強力で朝の通勤電車の中でも静かに過ごせました。
1万円以下で音質とノイキャンがしっかりした完全ワイヤレスイヤホンが欲しいという方におすすめです。
ポチップ
SOUNDPEATS Capsule3 Proのスペック
| 重量 | ケース：41g イヤホン：5g（片側） |
| 対応コーデック | AAC /SBC/LDAC |
| ノイズキャンセリング | ANCノイズキャンセリング |
| バッテリー容量 | ケース：500mAh イヤホン：35mAh×2 |
| 最大再生時間 | 約8時間（ケース使用時：約52時間 ） |
| 充電方法 | 有線（USB Type-C） |
| 付属品 | SOUNDPEATS Capsule3 Pro本体（イヤホン＋ケース） イヤピース:S/M/L 各2個 USB Type-Cケーブル×1 取扱説明書×1 |
LDAC対応でハイレゾ音源で再生可能。12mmドライバーを採用していて、うまくイコライザで調整すれば輪郭のはっきりとした音を楽しめます。あまりイヤホンに詳しく無い僕ですが、過去使ってきた同価格帯のイヤホンと比べると低音域は結構良い音だせていると思います。
付属品は下記の画像の通り。イヤーピースが3サイズあるのはありがたいですね。
ワイヤレス充電ができないのはケーブル嫌い派の僕にとってはマイナスポイントですが、Type-C端子なのが救いです。
またマルチポイント接続にも非対応。スマホでしか音楽を聞かない人には関係ありませんが、タブレットやPCでもという方の場合は選択肢から外れやすいかもです。
SOUNDPEATS Capsule3 Proの外観
ブラック／ホワイト／透明の3色展開。今回は透明色を提供頂きました。
完全な透明というわけではなく、ややスモーク処理が施されています。
イヤホンを取り出してケースを上から見た様子。
イヤホンもスケスケ。
ケースを開けた様子はこちら。ケースへの収納はマグネットで吸い込まれるためとても楽です。逆に取り出す際にはくっついて出しづらいと感じることもあります。
欲を言えばイヤホンの収納の向きは逆向き（イヤーピース側が内側にくる）が良かったです。イヤーピースが外向きだと、イヤホンを取り出した後に一度向きを変えてから装着する必要があるからです。
AirPods Proと並べてみるとサイズ感は同じくらい。ステムはSOUNDPEATS Capsule3 Proの方がやや太かったです。
重さはケース単体で41g。イヤホン単体だと5gでした。
SOUNDPEATS Capsule3 Proのレビュー
イヤホンタップで操作可能
実際にどんな操作ができるのか購入前に気になる方もいると思うので操作可能な項目を挙げてみます。
| 再生／一時停止 | 2回タップ |
| 音量を上げる／下げる | 右／左を1回タップ |
| 次の曲 | 右イヤホンを1.5秒長押し |
| 電話を受ける／切る | 着信中に2回タップ |
| 着信拒否 | 着信中に1.5秒長押し |
| 通話切替 | 通話中に2秒長押し |
| スマホの音声アシスタント起動 | 右イヤホンを3回タップ |
| ゲームモード（低遅延モード）起動 | 左イヤホンを3回タップ |
| ノイキャン／外音取り込み／通常モード切り替え | 左イヤホンを1.5秒長押し |
軽く触れただけで操作できるので誤操作が起きやすいと感じました。特に音量操作は1タップのためイヤホンに軽く指が触れただけで音量が上がってしまうことも。
AirPods Proのようにステムを摘んで操作できるとより良かったですね。
ノイキャンは十分強い。外音取り込み機能は長時間使うにはイマイチ
最大43dbのノイズ低減可能なノイズキャンセリングモードを搭載。風切音軽減機能も搭載し屋外であっても装着するだけで一人静かな環境に浸れます。
ノイキャンの強さは僕が普段使っているAirPods Proと比較すると、AirPods Proを「10」としたときにSOUNDPEATS Capsule3 Proは「6」くらい。
こうして比べてみるとノイキャン性能は控えめな気がしますが、個人的にはAirPods Proが強すぎるだけでSOUNDPEATS Capsule3 Proも十分実用的なレベルです。喫茶店で作業する時や通勤電車で活躍してくれています。
外音取り込み機能は自分を中心に四方の音をよく拾ってくれて、後ろから近づいてくる自転車にも気づくことができるし、普通にコンビニで買い物できるレベル。
ただ、若干音がこもる感じがするというか、耳に閉塞感があり長時間使うとストレスを感じます。
とはいえ1万円以下でこのクオリティなら十分なコスパ。個人的には外音取り込み機能は常用するのではなく、あくまでも一時的に人と話す必要があるときだけ使うのはアリだと思います。
アプリでイコライザ調整可能
専用アプリ「SOUNDPEATS（iOS/Android）」で聴力検査のようなテストを行い自分に合ったイコライザを自動で作成可能。デフォルトで入っているイコライザは好みのものが無かったため自動でカスタマイズしてくれるのはありがたい。
デフォルトだとボーカルが埋もれている印象でしたがイコライザ調整後ははっきりと輪郭のとれた音になっていました。
マルチポイント接続には非対応
スマホでしか音楽を聞かないのであれば問題ありませんが、タブレットやPCでも同じイヤホンを使いたいのであれば都度手動接続の手間が生じます。
この手間が地味にストレスになるため複数デバイスで使用するのであれば要注意。
ワイヤレス充電不可
充電はType-C。有線充電オンリーのためケーブルレスですっきりさせたい方にはマイナスポイント。
僕の場合はMacBook Air用のType-Cケーブルを1本生やしているためそれを共用すれば解決しますが、ケーブル嫌い派の方とってはこのイヤホンのためだけにケーブルを用意するのはうーんという感じですよね。
Micro USBとかではなくType-C端子な点は良いポイントだと思います。
おわりに
今回の「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」は1万円以下でも高音質かつしっかりとしたノイキャン機能が欲しい、という方にはおすすめできる完全ワイヤレスイヤホンでした。
余分な機能を削ぎ落としイヤホンとして必要な部分だけはしっかりと残しています。少し不便なこともありますが、マルチポイント接続とワイヤレス充電は最悪無かったとしてもイヤホンとしての機能には全く問題ありませんしね。
僕はiPhoneのため残念ながらハイレゾ再生を体験することはできませんでしたが、LDACに対応したAndroidスマホを持っている方であればかなりコスパが良くおすすめです。
